茶色は身近にありふれた便利な色ですが、色相に応じて濃いブラウンから明るいベージュまで非常に多彩な色合いがあり、非常に奥深い色調です。
そのため、単に茶色と言ってもさまざまなカラーバリエーションが存在しています。
絵を描く場合でも場面によって使う茶色は様々ですよね。
- 思うような茶色が作れない!
- 茶色の絵具がない!
といった方のために
当記事では、茶色の基本的な作り方から応用編まで、様々な茶色の作り方を紹介していきます!
暮らしの中の色はすべて赤、青、黄色の「色の三原色」を基にできています。
とうことは、その3色を基本にすればどんな色でも作ることができるってこと!
濃い茶色、薄い茶色などあらゆる茶色を作ることができますよ(^^♪
茶色の絵の具が足りなくなったときや、手持ちの茶色ではなんとなくイメージにあわない場合には、自分で色を混ぜて作ってみましょう。
ここでの内容をぜひ参考にして新しい茶色を発見してみるのもありですね!
茶色の作り方!絵具は何色と何色を混ぜる?
茶色は豊かで奥深い色合いを持っています。
茶色を作り出す方法は、基本的な色相の組み合わせによってできるだけでなく、様々なバリエーションの茶色をつくることも可能です。
基本的な茶色の作り方
基本的な茶色の作り方は「赤+黄+青=茶色」です。
もし、手持ちの絵の具にイエロー(黄色)、マゼンタ(赤)、シアン(青)があればこの3色を使えばOK!
色の基本である三原色である赤色(マゼンダ)、青色(シアン)、黄色(イエロー)を「黄:5」「赤:3」「青:1」ぐらいを目安に混ぜることで茶色を作ることができます。
茶色の色合いの違いは赤、青、黄のバランスの違いだけです。
- 赤色や青色が多いと暗い茶色
- 黄色が多いと明るい茶色
- 青みががかった茶色を作る場合は、「青」を多め
といったように、各色のバランスを色々変えていくことでいろんな茶色を作ることができますよ。
赤+黄+黒でも茶色ができる
赤+黄+黒を混ぜても茶色ができます。
ただし、黒を使うので注意すべき点がいくつか出てきます。
①混ぜる時は、「黄」+「赤」を混ぜてオレンジ色を作った後に「黒」を入れる
②赤は黄色よりも少なめにする
③黒色の量が多いほど暗い色になるので注意する
まずは、「黄色」に少しずつ「赤色」を混ぜてオレンジ色を作りましょう。
赤は黄色よりも強い色なので、黄色よりも少なめにしましょう。
目安は、「黄:5」「赤:3」「黒:1」ぐらい。
このようにする理由は、3色の中では「黄」が一番弱くて「黒」が一番強く発色するからです。
ここからスタートして、あとは好みの色の調節してみてください。
黒色を追加する事で明度を下げていくイメージ。
混ぜてしまった後に明るい色に戻すことはできません。色を作る時は少しずつ量を調節しながら仕上げてください。また、色を混ぜる時は良くかき混ぜてしっかり混ぜましょう!
こげ茶色の作り方 絵の具は何色を混ぜる?
上記は3色で茶色を作る方法でしたが、2色で茶色を作る方法もあります。
- オレンジ+青色=こげ茶
- オレンジ+青色+黒=濃いこげ茶
原理は「赤・黄・青」の時と同じです。
色の3原色使った「赤+青+黄=茶色」という作り方がありましたね。
赤と黄色を混ぜるとオレンジ(橙色)になるので「(赤+黄)+青=茶色」というわけです。
ただ、オレンジ色に青色を混ぜるとカーキ系の茶色になってしまうので、イメージと違うなと思ったら、黒に変えてみましょう。
青を使うなんて以外かもしれませんが、黒以外の色を使うとテイストが変わっておもしろい色調が生まれることもあります。
夕焼けの色に使えたりします。
黒色を混ぜた場合とは「こげ茶色」のニュアンスが違うのでぜひ試してみてください。
明るい茶色の作り方
絵具は基本的には黄色か白を混ぜて明るい色を作ります。
茶色の場合、白を混ぜすぎるとてしまうとベージュのようになってしまうので、黄色か赤色を混ぜる方がおすすめです。
「緑+赤=赤茶色」ができますので、さらにほんの少しだけ黄色を入れると明るい茶色になります。
また、赤をたすことで茶色から少し明るくなり、鮮やかさがとても強くなります。
基本の茶色に黄色を足して明るい黄土色にしてから、赤と青で茶色に近づけていく方法でもOKです。
青と黄色を混ぜると緑になるので、「赤+緑(青と黄色)=茶色」という訳です。
これも色の三原色になりますね(^^♪
少しずつ色をたしながら色味を見て調整してください。
赤茶色の作り方(赤味のある茶色)
レンガ色のような赤みのある茶色(赤茶色)を作りたいのであれば、
- 赤多め + 黄 =赤味がかったオレンジを作る
- それに黒を追加して明度をさげていく
という方法が簡単です。
他には
「緑+赤」でも赤茶色になります。
紅葉など赤みがかった葉の様子や外壁などの茶色を描くときに使えます。
緑色の作り方は「青+黄」でそれぞれ同量を混ぜるとできます。
次に「緑色」+「赤色」を作ります。
レンガのような赤みを帯びた茶色になりますので、赤色は少しずつ加えて下さい。
茶色のバリエは豊富!茶色の濃淡を変える方法
基本の茶色ができたらあとは好みの色に濃淡を調節していきましょう。
濃淡を調節するのは白や黒が便利です。
チョコレートのような茶色は?
深みのあるチョコレートのような茶色をつくるには、
- 赤色多め+黄色=オレンジ色を作る
- そこに青か黒を少しずつまぜる
といった方法があります。
黄は赤よりも少なく1割ほどにします。
青も同じくオレンジの1割ほどにしてまぜましょう。
黒を入れると深い茶色になる
基本の茶色に黒を足してくと濃い茶色になります。
黄色を多めで黄土色や山吹色に
基本の茶色に黄色を足すと黄土色や山吹色になります。
黄色が多めのオレンジを作り、そこに黒を足していく方法もあります。
土や砂など、黄色がかった茶色を描くときに使えますし、夕日を描く際にもおすすめです。
イチョウを描くときにも使えますね。
青を入れると落ち着いた雰囲気に
茶色に青を入れるとくすんだ色合いで落ち着いた雰囲気の茶色になります。
やや緑がかった「オリーブ色」や「藍色」のような色です。
白を入れるとベージュやくすみ系に
茶色 に白を加えるとベージュのような淡い茶色ができます。
今はやりりのくすみ系といった感じですね。
赤茶色に白を混ぜるとピンクベージュやココアのような色合い(右端)に、黄土色から作ったくすみ茶色は、トレンチコートのような色合い(真ん中)になります。
補色どうしを混ぜても茶色っぽくなる
「緑と赤」「オレンジと青」を混ぜると茶色になるとお伝えしましたが、この2色同士は補色の関係にある色なんです。
色の相関を現すために円状に色を並べた「相環図」というものがありますが、相環図でそれぞれの色の反対側にある色は、その色の「補色」と呼ばれます。
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この補色の関係を利用し、他の補色どうしても茶色を作ることができます。
他にも「黄+紫=茶色」が作れますよ!
赤色と黄色を混ぜてできたオレンジ色に補色の青色を混ぜると茶色ができましたよね。
最初に2色を混ぜてできた色の補色を混ぜれば茶色ができると覚えておきましょう!
レジンでの茶色の作り方
レジンで茶色を作る場合についてお話していきます。
レジンはアクセサリーやハンドクラフトなどに使用されていている人工樹脂のことです。
レジンで茶色をつくる方法ですが、
- 市販されているカラーレジン同士を混ぜ合わせる
- レジン液(透明色)とレジン専用着色剤を混ぜて調色をする
といった方法があります。
色の組み合わせ方は上記で組み合わせた色で大丈夫です。
茶色の作り方を解説!絵具は何色を混ぜる?【まとめ】
茶色の絵具での作り方を解説してきましたが、上記方法はレジンでの着色やジェルネイルなどでも使えます。
茶色は温かみがあってほっとする色ですよね。
茶色のパターンは増えると、色彩豊かな絵に仕上がります!
赤(マゼンダ)+黄(イエロー)+青(シアン)の色の三原色を混ぜれば基本の茶色はできます。
それぞれの色を多くしたり少なくしたりすることで、赤茶色や黄土色なども作れます。
また、色の深さや明るさを調整するためには、白や黒を加えることで微調整が可能です。